鬼の子と男子生徒
2人の力 其の壱
「よーし!いっくよー!えいっ♪」
美兎が指で中に円を書くと、
ぐにゃり
と空間が歪んだ。
「そーれ♪くるくるくるー♪」
かき混ぜるように円を描く。
「よし!こんなもん・・・・かなっ♪」
美兎が逆方向に円を描くと。
「おぉ」
「わぁ」
空間が繋がった。
「お城みたいですー♪」
ミニ朱鬼が嬉しそうに言う。
「すっげー!どーなってんだ?」
ミニ闇鬼も嬉しそうだ。
「ふっふっふー♪それは私の力なのだよ♪」
美兎は自慢げに言う。