鬼の子と男子生徒
2人の力 其の弐
「美ー兎ー?違うよ。理解されない存在なんでしょー?」
「あはっ!そーともゆー♪」
ヘラヘラ笑う。
どっちも同じだと思うケド。
「あ、ーーーーーーーーーーーーーーーーッ。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★」
「美兎?」
美兎が形容しがたい言葉・・・・『オト』を発している。
「「・・・・あー・・・・アレか・・・・もー、そんな時間か・・・・」」
海巳と俺がハモった。
「え?え?」
「なんだ!?」
2人がうろたえている。
「大丈夫だよ♪闇鬼♪朱鬼♪アレ、ただの発作みたいなモノだから」
「え?でも・・・・」
朱鬼がものすっごく心配してる。
・・・・いいなぁー。
まぁでも、このままだと良くないのは事実。
「海巳ー?お前、薬飲ましてねーだろー?忘れんなってあれほど言ったのによぉー」
「いや、薬は飲ましたはずだよ。ちゃんと確認した」
俺は溜息をつくと朱鬼から離れて美兎の前で手を振る。
「んー・・・・。美兎、聞こえっか?」
「★★?★★★★★★★!★?★★!★★★★★★★★★★!★★★★★★★★★★★★?」
美兎がナニカを訴えている。
・・・・いや、弁解してる。
「美兎さん、なんていってるの?」
朱鬼がトテトテとやってきた。
俺は朱鬼を捕まえて、朱鬼の頭に顎を乗せる。
「ん。『夕輝?どーなってんのさ!え?ねぇ!『オト』しかだせないじゃない!薬、半分しか飲まなかったから?』・・・・全部飲めよ。だからそーなんじゃねーか。ったくよぉ」