鬼の子と男子生徒
俺と海巳との会話

夕輝の部屋にて

コンコン

「・・・・夕輝」

「誰だ?」

ガチャ

「ん?・・・・あぁ。海巳か・・・・どうした?」

ばたん

「いや・・・・礼を言っとこうかと思って」 

「よせよ。今に始まった事じゃねーだろ?」

俺は窓際のテーブルに座る。

「まぁ、座れよ。あ、今、お茶を淹れる。なにがいい?」

「・・・・珈琲で」

「りょーかい」

部屋にあるキッチンで珈琲と紅茶を淹れる。

「ドーゾ」

「あぁ。・・・・ありがとう」

俺は海巳の前に座る。

「・・・・で?用件は・・・・どーせ、ウサギちゃんのことだろ?ウミヘビくん」

「その呼び方は止めろ。・・・・まぁいい。で?」

俺は溜息をつく。

「・・・・あまり・・・・良いとは言えない。・・・・なぁ海巳」

「ん?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「本当に美兎は半分しか飲まなかったのか?」

海巳は予想通り、

「・・・・」

黙り込んだ。




< 79 / 155 >

この作品をシェア

pagetop