鬼の子と男子生徒
俺と海巳との会話
夕輝の部屋にて
コンコン
「・・・・夕輝」
「誰だ?」
ガチャ
「ん?・・・・あぁ。海巳か・・・・どうした?」
ばたん
「いや・・・・礼を言っとこうかと思って」
「よせよ。今に始まった事じゃねーだろ?」
俺は窓際のテーブルに座る。
「まぁ、座れよ。あ、今、お茶を淹れる。なにがいい?」
「・・・・珈琲で」
「りょーかい」
部屋にあるキッチンで珈琲と紅茶を淹れる。
「ドーゾ」
「あぁ。・・・・ありがとう」
俺は海巳の前に座る。
「・・・・で?用件は・・・・どーせ、ウサギちゃんのことだろ?ウミヘビくん」
「その呼び方は止めろ。・・・・まぁいい。で?」
俺は溜息をつく。
「・・・・あまり・・・・良いとは言えない。・・・・なぁ海巳」
「ん?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「本当に美兎は半分しか飲まなかったのか?」
海巳は予想通り、
「・・・・」
黙り込んだ。