鬼の子と男子生徒

「・・・・そっか」

これで確信した。
      ・・・・・・・・・
美兎は確かに全部飲み干していた。

「・・・・なんで・・・・美兎は嘘ついたんだ?」

海巳は吐き出すように言った。

「・・・・その答えは、もう知ってるはずだぞ?それをふまえた上で聞いてんのか?」

海巳はまた黙り込む。

俺はまた溜息をつく。

「・・・・今度の薬は少し強くした。だが、油断は出来ない。それに」

俺は海巳をしっかり見る。

「嘘ついてるのはオマエもだろ?」

ぴくりと海巳が僅かに反応した。





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