鬼の子と男子生徒
扉を開ける。
「朱鬼、闇鬼。出来たか?」
二人が力を機械に込めていた。
「夕輝!もうちょっとだよ」
朱鬼が振り返って無邪気な笑顔を向けてくる。
「闇鬼、大丈夫か?」
「これくらい、どってことねーよ」
闇鬼も素っ気なく答える。
「よし!出来た!」
「ほら。早く使え」
二人が機械から水晶を取り出した。
「ありがとう。闇鬼、朱鬼。寝る前にこれ飲んで」
俺は二人に薬を渡す。
「きっと、明日には力が戻ってるはずだから」
「・・・・時間がねーのによぉ・・・・お前はお人好しだな」
「ありがと!夕輝」
二人は部屋に戻っていった。
「さて。やりますか」
夕輝が調合室に入って二分。
ようやく調合が始まった。