鬼の子と男子生徒
「驚かそーと思って朱鬼に成り変わって入ってみればこれだし。声だけならバレないだろーと思って言えばバレるし。ホンットすげーよ・・・・なッ!」
グイッと一気に引っ張られ、やっと壁から抜けた。
「ありがとさん。朱鬼。闇鬼」
瓦礫などを払って落とす。
「まぁ、元気で何より。今、食事を持ってくるよ。海莉ちゃんの分も」
さっきの一連の騒動の間に起きた海莉。
何がなんだかわからないといった顔をしてる。
俺は海莉に近すぎ、
「心配ないよー。俺らは海莉ちゃん達の仲間だからね」
と頭を撫で、食事を取りに部屋を後にした。