鬼の子と男子生徒
「龍くーん!海莉ちゃーん!調子ぱびゃ!」
俺の体は綺麗に宙を舞った。
ぼすっ。
「・・・・夕輝・・・・なにやってんだよ・・・・」
「あ、朱鬼」
ナイスタイミングでやってきた朱鬼にナイスキャッチされた。
「くんずけヤメロ。呼び捨てにしろ。海莉も呼び捨てでいいよな?」
海莉はこくこく頷いた。
うん。分かった。・・・・そんなことよりさ。
「・・・・なにこの枕」
堅い・・・・ッ!妙に堅いよこの枕・・・・ッ!
「・・・・ぅゎ・・・・」
朱鬼も思わず顔がひきつってる。
「その枕、石でも入ってんの?メッチャ堅いんだけど」
・・・・やっぱり堅いよね。うん。
その枕を投げつけられたんだね。俺。
凄いよ。俺。力一杯投げつけられてよく無事だね。
いや、朱鬼のおかげか。
「ありがとう。朱鬼」
「は?なに?・・・・どういたしまして?」