鬼の子と男子生徒

「龍くーん!海莉ちゃーん!調子ぱびゃ!」

俺の体は綺麗に宙を舞った。

ぼすっ。

「・・・・夕輝・・・・なにやってんだよ・・・・」

「あ、朱鬼」

ナイスタイミングでやってきた朱鬼にナイスキャッチされた。

「くんずけヤメロ。呼び捨てにしろ。海莉も呼び捨てでいいよな?」

海莉はこくこく頷いた。

うん。分かった。・・・・そんなことよりさ。

「・・・・なにこの枕」

堅い・・・・ッ!妙に堅いよこの枕・・・・ッ!

「・・・・ぅゎ・・・・」

朱鬼も思わず顔がひきつってる。

「その枕、石でも入ってんの?メッチャ堅いんだけど」

・・・・やっぱり堅いよね。うん。

その枕を投げつけられたんだね。俺。

凄いよ。俺。力一杯投げつけられてよく無事だね。

いや、朱鬼のおかげか。

「ありがとう。朱鬼」

「は?なに?・・・・どういたしまして?」





< 97 / 155 >

この作品をシェア

pagetop