鬼の子と男子生徒
「・・・・お腹・・・・すいた」
海莉は俺が持ってきた本を見て、そう呟いた。
・・・・俺が持ってきた本、フィクションのアクション系なんだけど・・・・。
海莉は俺が持ってた本を奪った。
「!海莉!駄目だ!ヤメロ!」
龍が叫ぶ。
「・・・・いただきます」
と、海莉は呟き、本を開いた。
すると、
ズ・・・・ズズズ・・・・ビュッ!
文字が海莉の目に吸い込まれていく。
パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ・・・・・・・・・・・・・・。
パタムッ。
「・・・・御馳走様でした」
海莉が閉じた本を見ると、
「・・・・おぉ・・・・」
「すげー・・・・」
本は真っ白な紙の束化していた。