リンネ・ゲート ~輪廻を司りし門~
1、妖と少年
「……どうして!!どうしてなんだ?」
「何故、お前がぁ…」
知らない──
「俺さえ存在しなければ良かったのに…
どうして、俺を…ざな……様は、産みだした
俺でなくても…ン……ゲートの鍵は良かった筈だ!!」
貴方は誰?──
左目に眼帯をつけた髪の長い…性
「こ……ゅろ…やっと通じ会えたと思っていたのに…」
一体誰なの?──
─プツン──
映像が途切れる音がした……
「……今のは」
私は、布団から顔を出した。
まだ冬の寒さが残っている
私の住んでいるところは、土地的に季節による温度差が激しい。夏は湿気が凄すぎて
よく打ち水をする人を見るぐらいだ。
「……もう少しだけ…」
また顔を布団に埋める。別に時間なんか関係ない…まだ、春休みなのだからと意識を
離そうとしとき…スマホのバイブ音に
邪魔をされた。
見てみると、親友で幼馴染みの『草薙 和子(くさなぎ わこ)』からだった。
「……和子、こんな朝早くから
何のようですか…」
と、不機嫌な口調でいう私に対して
「こらぁ!燐音ちゃんその声は、
寝起きだなっ!!」
「だから、何?
もう一眠りしたいんだけど……」
「えぇ!入学式は!?」
「………えっ?」
一瞬私の中での時が止まった...。
恐る恐るカレンダーに目を通す。
赤いペンで書き込まれたそれは、
高校の入学式の日だった。
「……っああ!!」
私は、大慌てで準備を始めた。
ハンガーにかけてあったサーモンピンク色のスカートと黒いシャツ、白いニーハイを取り出して直ぐに着ていたジャージを
脱ぎ捨てた。
急いで着替えた私は、黒いリボンで両サイド髪を少し結び、黒い艶のある鞄を持ち
家を出た。
初めてのローファーのせいか走りずらいが
そんなことを気にしている場合では
無かった。
入学式は、昼までだからお昼はいらない
=弁当はいらない
朝ご飯は…どうにでもなれと、兎に角
走ることに専念した。
「何故、お前がぁ…」
知らない──
「俺さえ存在しなければ良かったのに…
どうして、俺を…ざな……様は、産みだした
俺でなくても…ン……ゲートの鍵は良かった筈だ!!」
貴方は誰?──
左目に眼帯をつけた髪の長い…性
「こ……ゅろ…やっと通じ会えたと思っていたのに…」
一体誰なの?──
─プツン──
映像が途切れる音がした……
「……今のは」
私は、布団から顔を出した。
まだ冬の寒さが残っている
私の住んでいるところは、土地的に季節による温度差が激しい。夏は湿気が凄すぎて
よく打ち水をする人を見るぐらいだ。
「……もう少しだけ…」
また顔を布団に埋める。別に時間なんか関係ない…まだ、春休みなのだからと意識を
離そうとしとき…スマホのバイブ音に
邪魔をされた。
見てみると、親友で幼馴染みの『草薙 和子(くさなぎ わこ)』からだった。
「……和子、こんな朝早くから
何のようですか…」
と、不機嫌な口調でいう私に対して
「こらぁ!燐音ちゃんその声は、
寝起きだなっ!!」
「だから、何?
もう一眠りしたいんだけど……」
「えぇ!入学式は!?」
「………えっ?」
一瞬私の中での時が止まった...。
恐る恐るカレンダーに目を通す。
赤いペンで書き込まれたそれは、
高校の入学式の日だった。
「……っああ!!」
私は、大慌てで準備を始めた。
ハンガーにかけてあったサーモンピンク色のスカートと黒いシャツ、白いニーハイを取り出して直ぐに着ていたジャージを
脱ぎ捨てた。
急いで着替えた私は、黒いリボンで両サイド髪を少し結び、黒い艶のある鞄を持ち
家を出た。
初めてのローファーのせいか走りずらいが
そんなことを気にしている場合では
無かった。
入学式は、昼までだからお昼はいらない
=弁当はいらない
朝ご飯は…どうにでもなれと、兎に角
走ることに専念した。