さみしがりやのホットミルク
彼が触れたところから、じわり、熱がともる。

もう、お互いどっちがどっちかわからなくなるくらい、混ざり合う。


ぐちゃぐちゃになって、揺さぶられて、思考が散り散りになって。

そうしていつの間にか眠りについたあたしが、ふと、夜中に目を覚ますと。



「……オミくん……?」



テーブルの上には、冷めきったホットミルクが、ふたつ。

あたしの心の中に、どうしようもないいとしさだけを、残して。


オミくんは、この部屋から、いなくなっていた。
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