さみしがりやのホットミルク
最後にくらった、あの一撃。
おそらくあれが原因か、俺の腹には、青紫色の巨大な痣ができていて。
こくりと、やはり顔をゆがめたままの彼女が、唾を飲み込んだのがわかる。
「……これ、は、病院に──」
「ッ、駄目だ!」
声を荒げ、気付いたら、その細い手首を掴んでいた。
驚きに目を見開いた彼女と、視線が絡まって。そこでハッとした俺は、慌ててその手を放す。
「、悪い。……骨は、大丈夫だと思うから。だから、病院は勘弁してくれ」
頼むから、と視線を落としたまま話すと、目の前の彼女は、しばらく黙って。
そのうちふぅ、と、小さくため息が聞こえてきた。
「……わかった。でもやっぱり辛そうだったら、病院ひっぱってくよ?」
「……ああ」
「とりあえず、湿布貼っとくね」
言いながら救急箱から取り出した湿布を、佳柄がそうっと俺の腹に貼り付ける。
その軽い刺激にもズキリと痣が傷んで、顔をゆがめてしまいそうになるも、なんとか堪えた。
それから、小さく安堵の息をもらす。
おそらくあれが原因か、俺の腹には、青紫色の巨大な痣ができていて。
こくりと、やはり顔をゆがめたままの彼女が、唾を飲み込んだのがわかる。
「……これ、は、病院に──」
「ッ、駄目だ!」
声を荒げ、気付いたら、その細い手首を掴んでいた。
驚きに目を見開いた彼女と、視線が絡まって。そこでハッとした俺は、慌ててその手を放す。
「、悪い。……骨は、大丈夫だと思うから。だから、病院は勘弁してくれ」
頼むから、と視線を落としたまま話すと、目の前の彼女は、しばらく黙って。
そのうちふぅ、と、小さくため息が聞こえてきた。
「……わかった。でもやっぱり辛そうだったら、病院ひっぱってくよ?」
「……ああ」
「とりあえず、湿布貼っとくね」
言いながら救急箱から取り出した湿布を、佳柄がそうっと俺の腹に貼り付ける。
その軽い刺激にもズキリと痣が傷んで、顔をゆがめてしまいそうになるも、なんとか堪えた。
それから、小さく安堵の息をもらす。