さみしがりやのホットミルク
憎悪をむき出しにして睨みつける俺を目の前に、母さんがふわりと、この場に似つかわしくない美しい微笑みを浮かべる。
「わかるでしょう? 代々直系の者が引き継ぐこの組では、あなたの存在は必要不可欠なの」
「……ッ、だから!」
「だからね、これから先また今回みたいなことが起こっちゃうと……困るのよねぇ、いろいろと」
悩ましげなため息をつきながら、母さんの指先が、パソコンのふちをなぞった。
画面の中の佳柄は、ぴくりとも、動かない。
「──そんなわけで、晴臣には、今ここで3つの約束をしてもらうわ」
「……約束?」
「そう、約束。それを今後絶対に守ると誓うのなら、この子は無事に解放してあげる」
俺がもう変な気を起こさないと察したのか、俺にしがみついたままだった伊月が、ようやく手を離した。
迷うことなく、俺はうなずく。
「わかるでしょう? 代々直系の者が引き継ぐこの組では、あなたの存在は必要不可欠なの」
「……ッ、だから!」
「だからね、これから先また今回みたいなことが起こっちゃうと……困るのよねぇ、いろいろと」
悩ましげなため息をつきながら、母さんの指先が、パソコンのふちをなぞった。
画面の中の佳柄は、ぴくりとも、動かない。
「──そんなわけで、晴臣には、今ここで3つの約束をしてもらうわ」
「……約束?」
「そう、約束。それを今後絶対に守ると誓うのなら、この子は無事に解放してあげる」
俺がもう変な気を起こさないと察したのか、俺にしがみついたままだった伊月が、ようやく手を離した。
迷うことなく、俺はうなずく。