さみしがりやのホットミルク
「わかった、誓う。だからもう絶対に、佳柄には手を出さないでくれ」
「ふふ、交渉成立ね。もちろん、この子の身の安全は保証しましょう。……あなたがきちんと約束を守るのなら、ね」
楽しげにそう言った母さんが、脇息に預けていた体重を戻して背筋を伸ばした。
俺も自然と、姿勢を正す。
「……3つの約束──ひとつめは、もうこの家から出ようだなんて、馬鹿なことを考えないこと」
「ああ、わかった」
「それからふたつめは、次期組長としての教育を、怠らずにきちんと受けること」
「……それも、わかった」
うなずいた俺に、母さんは、満足げに目を細めた。
その赤いくちびるが、また、動く。
「そして、これが1番大事。……みっつめの約束は──……」
ごくりと、無意識に生唾を飲み込んだ。
やけに真剣な表情で、目の前の女性は、言い放つ。
「ふふ、交渉成立ね。もちろん、この子の身の安全は保証しましょう。……あなたがきちんと約束を守るのなら、ね」
楽しげにそう言った母さんが、脇息に預けていた体重を戻して背筋を伸ばした。
俺も自然と、姿勢を正す。
「……3つの約束──ひとつめは、もうこの家から出ようだなんて、馬鹿なことを考えないこと」
「ああ、わかった」
「それからふたつめは、次期組長としての教育を、怠らずにきちんと受けること」
「……それも、わかった」
うなずいた俺に、母さんは、満足げに目を細めた。
その赤いくちびるが、また、動く。
「そして、これが1番大事。……みっつめの約束は──……」
ごくりと、無意識に生唾を飲み込んだ。
やけに真剣な表情で、目の前の女性は、言い放つ。