さみしがりやのホットミルク
「よかったね、オミくん。これでまた、さみしくなくなるね」
「……佳柄さ、入籍したときも同じこと言ってたけど……俺は佳柄と違って、さみしがりやとかじゃないからな」
「ふふっ、だってオミくん、あたしが作るカラメルホットミルク大好きだから。あのホットミルクは、さみしがりやの人に作ってあげるんだもん」
「………」
……本当は、釈然としないんだけど。
けれどそう言ってやはり楽しげな彼女の笑顔を見ていたら、それでもいいかと、思ってしまうのだ。
いつだって彼女は、俺の中にある固くとがった気持ちを、やわらかく溶かしてくれる。
それができるのは、世界中探しても、きっと彼女だけ。
「……なんか、しゃべってたら飲みたくなってきた。カラメルホットミルク」
「あは、それじゃあ作るね」
「あっ、ちょっ、待て!! あんまり無理して動かなくていいから!!」
「もー、このくらい大丈夫だよう」
──そうだな、それじゃあ今度は3人で、一緒に乾杯しようか。
きみが魔法をかけた、あの甘くてやさしい、ホットミルクで。
/HAPPY_END*
「……佳柄さ、入籍したときも同じこと言ってたけど……俺は佳柄と違って、さみしがりやとかじゃないからな」
「ふふっ、だってオミくん、あたしが作るカラメルホットミルク大好きだから。あのホットミルクは、さみしがりやの人に作ってあげるんだもん」
「………」
……本当は、釈然としないんだけど。
けれどそう言ってやはり楽しげな彼女の笑顔を見ていたら、それでもいいかと、思ってしまうのだ。
いつだって彼女は、俺の中にある固くとがった気持ちを、やわらかく溶かしてくれる。
それができるのは、世界中探しても、きっと彼女だけ。
「……なんか、しゃべってたら飲みたくなってきた。カラメルホットミルク」
「あは、それじゃあ作るね」
「あっ、ちょっ、待て!! あんまり無理して動かなくていいから!!」
「もー、このくらい大丈夫だよう」
──そうだな、それじゃあ今度は3人で、一緒に乾杯しようか。
きみが魔法をかけた、あの甘くてやさしい、ホットミルクで。
/HAPPY_END*