さみしがりやのホットミルク
佳柄がオムライスを食べ終え、片付けも済み一息ついた頃には、時刻は18時をまわっていた。
……まさか今日初めて会った人の家で、こんなにまったりすることになるとは思わなかった。
というより、自分がそうできることに、驚く。
今まで自分は、簡単に他人を信用することなんか、できなくて。
これからもずっと、そうして生きていくんだと思っていたのに──。
「ねぇ、オミくん。もう6時だけど、おうちの人、大丈夫?」
首を軽くかしげながら言われたその問い掛けに、びくりと反応する。
俺は人知れず、床についた手を握りしめた。
「……悪い、こんな時間まで。俺、そろそろ行くわ」
「え、あ、うん」
佳柄の問いには答えず立ち上がった俺に、ちょっとだけ戸惑ったような顔をしながら、彼女も倣った。
持ってきていた通学かばんを手に取ると、佳柄に視線を合わせる。
……まさか今日初めて会った人の家で、こんなにまったりすることになるとは思わなかった。
というより、自分がそうできることに、驚く。
今まで自分は、簡単に他人を信用することなんか、できなくて。
これからもずっと、そうして生きていくんだと思っていたのに──。
「ねぇ、オミくん。もう6時だけど、おうちの人、大丈夫?」
首を軽くかしげながら言われたその問い掛けに、びくりと反応する。
俺は人知れず、床についた手を握りしめた。
「……悪い、こんな時間まで。俺、そろそろ行くわ」
「え、あ、うん」
佳柄の問いには答えず立ち上がった俺に、ちょっとだけ戸惑ったような顔をしながら、彼女も倣った。
持ってきていた通学かばんを手に取ると、佳柄に視線を合わせる。