さみしがりやのホットミルク
──“自分の立場”。

……それを言ったら、光自身も、俺と関わらない方がいいと思うけど。

考えながら、右手首につけられた、青い石のブレスレットに視線を落とす。

ラピスラズリの、ブレスレット。彼女がくれた、悪いものから守ってくれる、幸運の守護石。



「……もう、限界なんじゃない?」



その言葉に、俺は、光へと顔を向けた。

光はやはり、眉を寄せて、俺のことを見つめていて。



「歪んでるんだよ、おまえらの関係は。ねこでもあるまいし、拾って、拾われて……普通じゃ、ないだろ」

「……ねこ、か……」



歪んでいるん、だろうか。

彼女が俺を拾って、俺は彼女に拾われた。

そして彼女の持つ雰囲気に、やさしさに、惹かれて。俺は、彼女をすきになった。


──この感情は、歪んでいるんだろうか。
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