さみしがりやのホットミルク
「もしかして……佳柄、気付いてないの?」
そう言ったのは、今度はなんだか呆れたような顔をしたさよちぃだ。
その隣りではすみんが、ごそごそ自分のバッグを探っている。
「はい、佳柄。これで右の首のあたり、見てみて」
「うん?」
訳がわからないながらもはすみんが差し出したかわいらしいビスケット型の手鏡を受け取り、自分の姿を写してみる。
……すると。
「え、なにこれ?」
はすみんの言う首の右の方を見てみたら、なぜかそこには、なんだか赤い痣があった。
触ってみても、痛くないし、かゆくもない。
「ほんとに気付いてなかったのね」って、目の前のふたりはまた顔を見合わせている。
だってここ、髪おろしてれば全然見えないとこだしなあ。
ごはんいっぱい食べるぞーって意気込んでついさっき髪をシュシュでまとめてなければ、きっとふたりも、気付かなかったと思う。
あたしは鏡から視線を上げ、また口を開いた。
そう言ったのは、今度はなんだか呆れたような顔をしたさよちぃだ。
その隣りではすみんが、ごそごそ自分のバッグを探っている。
「はい、佳柄。これで右の首のあたり、見てみて」
「うん?」
訳がわからないながらもはすみんが差し出したかわいらしいビスケット型の手鏡を受け取り、自分の姿を写してみる。
……すると。
「え、なにこれ?」
はすみんの言う首の右の方を見てみたら、なぜかそこには、なんだか赤い痣があった。
触ってみても、痛くないし、かゆくもない。
「ほんとに気付いてなかったのね」って、目の前のふたりはまた顔を見合わせている。
だってここ、髪おろしてれば全然見えないとこだしなあ。
ごはんいっぱい食べるぞーって意気込んでついさっき髪をシュシュでまとめてなければ、きっとふたりも、気付かなかったと思う。
あたしは鏡から視線を上げ、また口を開いた。