さみしがりやのホットミルク
「そういえば、まだ自己紹介してなかったね! あたしの名前、坂下 佳柄(さかした かえ)。大学1年生だよー」
にこにこ発せられた今さらなその言葉の後、君は?と、視線で促される。
少し迷った後、俺は小さく、くちびるを動かした。
「……晴臣」
「ハルオミくん? じゃあ、オミくんだね!」
「………」
予想外ないきなりのあだ名に、少し面食らう。
つーか、そこなのか。あだ名に使うのは。
『ハル』の部分を呼び名に使う奴は、今までもいたけど。
「オミくんは、高校生なんだよね?」
「……3年」
「うふふ、じゃああたしがお姉さんだねぇ」
なんだかうれしそうにそう言いながら、その女──佳柄は、ぺたりと俺の右腕に絆創膏を貼った。
……ヘンなやつ。
なんだかんだで流されて、今この場にいる自分も、一般的に見たら相当ヘンなのかもしれないけれど。
にこにこ発せられた今さらなその言葉の後、君は?と、視線で促される。
少し迷った後、俺は小さく、くちびるを動かした。
「……晴臣」
「ハルオミくん? じゃあ、オミくんだね!」
「………」
予想外ないきなりのあだ名に、少し面食らう。
つーか、そこなのか。あだ名に使うのは。
『ハル』の部分を呼び名に使う奴は、今までもいたけど。
「オミくんは、高校生なんだよね?」
「……3年」
「うふふ、じゃああたしがお姉さんだねぇ」
なんだかうれしそうにそう言いながら、その女──佳柄は、ぺたりと俺の右腕に絆創膏を貼った。
……ヘンなやつ。
なんだかんだで流されて、今この場にいる自分も、一般的に見たら相当ヘンなのかもしれないけれど。