空を舞う桜




な、なんで…。



わからない。



どうして抱き締められてるのか、どうして懐かしいのか、どうして涙が溢れるのか。





…わからないよ…。







「…美和…。」





あ…知ってたんだ…あたしだって。




最初から戦うつもりなんてなかったんだ。




気づいたらもう、不安やイライラはなくなっていた。





でも、どうして涙が止まらないの…。





「…優…ちゃん…」






名前をつぶやかずには…いられなかった…。




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