Memory
空海「なぁなぁ!その本、おもしろいのか?」

佳夜「....」

空海「ここ、教えてくれね?」

佳夜「....。」

空海「メアド交換しね?」

佳夜「....;」

あの日から俺は佳夜に色々話しかけている。
話は長く続かないが、佳夜と話せる。
それがとても嬉しかった。

この時はまだ、自分の気持ちに全然気付いてなかった。


ー次の日の教室ー

空海(あぁー。ねみぃ。)

男子1「なぁなぁ、小鳥遊って人の彼氏とんの好きなんだろ?」

佳夜「...。」

空海「!!!」

男子2「あぁー。姉ちゃんの彼氏とったってやつだろー?」

佳夜「...!!」

男子1「あぁー、けど、小鳥遊って美人だもんなー」

男子3「それなーwスタイルもいいしw」

男子1「小鳥遊となら付き合ってもいいz」

ガラッ
スタタタタタタッ

佳夜「...。」

男子2「え、小鳥遊いたのかよ...」

空海「...」

ダッ

俺は佳夜を追いかけた。
いつも無表情だったのに、何故か『姉ちゃん』って言う言葉に反応してた。
悲しそうだった。
放っておけない。そんな気がした___。
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