時空空間警察〜超短編集
そして、最後の捜査会議。皆、今までの苦労から報われると思えば嬉しいに違いないし、犯人をどうしても捕まえたいとの一心だ。

密売・鉱山ともに25人体制で臨む。銃術士も念のために加えた。

「先輩、ようやくですね。緊張します。」俺は一課の名コンビと呼ばれる、加藤先輩に一言、小声で告げた。今からウキウキ、ドキドキする。

俺は3年目であるが、いまだに突入する前は緊張する。「皆もお前と同じだろう。やっとの思いで証拠を掴んだのだからな。」会議の話を聞きながら、お落ち着いたように答える。

「えー、明朝6時より、江戸時代金山奴隷禁止法違反。金山の金の密輸違反。二班同時突入。犯人は10名とおもわれる。銃術士課にも加わってもらうことになる予定です。みなさん明日は落ち着いて行動し、犯人を逃がさぬように逮捕してください。では、江戸時代に向かいます。タイムレーサーにてタイムスリップして下さい。金山班は森の中に。密輸班は現場近く蔵にて用意した小屋に行ってください。では、よろしくお願いします。では、江戸時代へ。」
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