誰も知らない秘密の話
参 あなたは何もできないよ?
暗い部屋
そこに丸い机を囲んで三人が座っていた。
「アハハハハハハハハハハハ!ついに動き出したね!」
1人は少女。
「そうだね」
1人は少年。
「あなたもそう思うでしょ?」
体に白い布を巻かれて、
「・・・・!」
その上からベルトで固定され、
「・・・・!」
口をふさがれている女性。
「?なにか訴えてるみたいだよ?」
少年は首を傾げた。
「てか、まだ序章じゃん?泣かないでよ~」
少女はケラケラ笑っている。
「いちいち泣いてたら、この後、もっとも~っとバイ事があるのに、耐えらんなくなっちゃうよ?」
少女はずいっと女性に顔を近づける。
ガラガラガラ・・・・。
「あ、ほら、来たよ。お待ちかねのあの人が」
少年が闇の中をみた。
「・・・・!!」
台車に乗せられた、女性と同じ状態の男性が運ばれてきた。
「・・・・さて、みーんな、揃ったね~!主人公も登場したし、それじゃ!物語の始まりだね」
女性と男性は泣き出す。
「もぅ!泣かないでよ!泣いてもあなた達は、な~んにも出来ないんだから~!」
少女の笑い声が、あたりに響いたと同時に
時間が
動き出した