誰も知らない秘密の話
「・・・・そこから先は教えてくれませんでした。・・・・どれだけ悲惨だったのか・・・・だいたい予想できます。・・・・話すのは相当勇気が必要なようです」
少女は泣いた。
「・・・で?私にどうしろと?」
「・・・え?」
少女は何を言っているのかわからないと言った顔で私を見た。
「あなたの友達?A子さん?がB美?さんに嘘つかれたのはわかったけど、イマイチ願い事の内容がわかんないんだけど」
少女は信じられないと言った顔ですこし口をぱくぱくさせていた。
「・・・だから・・・その、B美を懲らしめて・・・」
「懲らしめるって、どうするの?殺すの?同じ思いをさせるの?それ以上の苦しみを与えるの?」
少女は後ずさった。顔を青く染めて、怖いものを見るかのように。
「・・・そ、れは・・・」
「何怖がってるの?どうしてそんな顔するの?なにか間違ったこと言った?」
少女は、何も答えなかった。