誰も知らない秘密の話
冗談と嘘
結論からいうと、私はその依頼を受けた。
とりあえず、彼女が気に入るくらいには懲らしめること、それはよく分からないけど、証拠を突きつけておけばいいらしい。
報酬は決めてないけど、別にいらないかな、とも思っている。
「えーっとぉ?B美ちゃんの悪いことをしてる証拠を探さないとなぁ・・・・」
てか、なんでこんな探偵みたいな事しなくちゃいけないの?フツーに呪っちゃえば終わりなのに。人間ってわっかんないなぁ・・・・。
「えーっと・・・・あ、あの子かなー?」
数人の取り巻きと歩く少女。ふわふわウエーブの黒髪、校則違反のフリルスカート、あと白いカチューシャ。
うん、あの人だね。
「パパッと頭の中を見てショーコ集めちゃおーっと」
ズズズズ・・・・ズブズブ・・・・。
頭の中に手を突っ込んで、ぐちゃぐちゃかき回す。テキトーにかき回したあと、紙束を掴んで引っこ抜く。
グラグラ、ふらふらとB美はゆらゆら揺れてバタリと倒れてしまった。あちゃ、やり過ぎたかな?
「ま、ショーコも手に入ったし、これで依頼は終わりだよね」
私は、紙束を持って屋上に向かった。