誰も知らない秘密の話
仕方ない・・・・よね?
この日が最後と決まったのは、一時間目の美術の時間のことだった。
私は、先生に授業前の準備を任され、その作業をしているとき、
ガタッ
棚から人形を落としてしまった。
「あ、ヤバい!」
慌てて拾った。
「ヒッ!・・・・な、なにこれ!」
その人形には、ベタベタと変なシールが貼られていた。
「気持ち悪い・・・・もぅ、やだぁ・・・・」
私は人形を棚に戻すとき、
「あっ!」
手から、人形が落ちた。