最悪な人生だった


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「毬乃ー?なんか呼んでるよ」


中学2年の夏。
私はある男の子に呼びたされた。

そのときは、黒髪でピアスなんて開けてなかった。
むしろ、そんな人とは縁がなかったし怖わかった。


呼び出された先は屋上。


そこに立っていたのはイケメンで有名な
桐谷龍(キリタニ リュウ)だった。

龍は、学校でも目立つグループにいてヤンキーみたいな感じだった。
私とは無縁。

怖かったってゆーのは覚えてる。



「あのさ、俺お前のこと好きなんだ。付き合ってくんね?」


何言ってるのかわからなかった。
今までにも何回か告られたことはあったけど
こんな睨みながら告られるのは初めてだった。


私は、怖さのあまり、
『は、はい!』

と言ってしまった。


それが恐怖の始まりだった。
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