最悪な人生だった

私は落ち込んでいた。

でも、そんなときでも出会いはある。



「あの！高口さんですよね？」

『はい？あの、なんですか？』

「あの………俺、高口さんのことが好きなんです！付き合ってください！」


誰でもよかった。

ただ、人の温もりが欲しかった。


『……いいよ。』

「え？！ほんとに？！」

『うん^ ^』

「やったぁ！ありがとう！
ならあとでまたくるね！」



この人なら

前みたいなことは起こらないっておもってた。



でもそれは、甘かったのかな。




その日の放課後、その子と一緒に帰った。


名前は渕上智(ﾌﾁｶﾞﾐ ｻﾄｼ)
一個下らしい。
今思えば智のことなんもしらないのにおっけいした。
ばかだな私。


「ねぇ、なんでおっけいしてくれたの？」

『ぇ？んーなんかかっこよかったからかな？』

「そっか♪」



智がニヤついたのは気づくわけもなかった。