鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
更衣室を出て少し小走り。通り過ぎる人に「お疲れさまです」と声を掛けると「可愛い」という声が聞こえてきて少しだけ安堵する。
うちの本社はそんなに大きくない。というのも都会のビルとは違い最寄り駅もオフィス街ではないから。
本社を移さないのは創業からの社長の意向らしくショコラストーンというビッグ看板があるにも関わらず、五階だてのビルが本社だったりする。
私が働く経理課は四階にある。だからエレベーターは待たず階段を駆け下りることにした。
「あっ待って!」
階段を下りて裏口の扉を開けると腕を組みながら待っている課長の姿が見える。すぐさま駆け寄ろうとしたら後ろから腕を掴まれた。
パッと振り向くとそこには今日、私を散々罵った営業マンの姿。
「ごめん、昼は申し訳なかったよ。実は俺、君のこと気になっててそれであの・・・お詫びに食事でもどうかな?」
ビックリしすぎて瞬きが止まらない。今、なんて言った?気になってた?食事?!いや、いやいやそれはおかしい、おかしいでしょ。何言ってるんだろう、この人。
うちの本社はそんなに大きくない。というのも都会のビルとは違い最寄り駅もオフィス街ではないから。
本社を移さないのは創業からの社長の意向らしくショコラストーンというビッグ看板があるにも関わらず、五階だてのビルが本社だったりする。
私が働く経理課は四階にある。だからエレベーターは待たず階段を駆け下りることにした。
「あっ待って!」
階段を下りて裏口の扉を開けると腕を組みながら待っている課長の姿が見える。すぐさま駆け寄ろうとしたら後ろから腕を掴まれた。
パッと振り向くとそこには今日、私を散々罵った営業マンの姿。
「ごめん、昼は申し訳なかったよ。実は俺、君のこと気になっててそれであの・・・お詫びに食事でもどうかな?」
ビックリしすぎて瞬きが止まらない。今、なんて言った?気になってた?食事?!いや、いやいやそれはおかしい、おかしいでしょ。何言ってるんだろう、この人。