鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
電話を切ってホットドッグに噛り付く課長。あたしがこんなに近くにいるのに気がついてもくれない。
声を掛けたくない。
でも、掛けないわけにはいかない。
「・・・美味しいですか?あんまり、食べたら晩ご飯食べれなくなりますよ」
今、来ましたというように装って課長の前に座る。人の気も知らずに大口を開けて頬張る姿は本当に子ども。
それなのにさっきの話し方は大人だった。素敵で相手を思いやる優しい口調。
「どうした?ああ、お前も食いたい?ほらっ、食えよ。美味いぞ」
椅子に座って少しうつむき加減だったあたしを気遣ってくれているのはわかる。でも今、それは酷だよ。
今はもう間接キスなんかじゃこのモヤモヤを抑えることなんて出来ない。
声を掛けたくない。
でも、掛けないわけにはいかない。
「・・・美味しいですか?あんまり、食べたら晩ご飯食べれなくなりますよ」
今、来ましたというように装って課長の前に座る。人の気も知らずに大口を開けて頬張る姿は本当に子ども。
それなのにさっきの話し方は大人だった。素敵で相手を思いやる優しい口調。
「どうした?ああ、お前も食いたい?ほらっ、食えよ。美味いぞ」
椅子に座って少しうつむき加減だったあたしを気遣ってくれているのはわかる。でも今、それは酷だよ。
今はもう間接キスなんかじゃこのモヤモヤを抑えることなんて出来ない。