鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
こんなことこんな風に言うつもりじゃなかったのに止められなかった。顔を上げることが出来ず瞳には涙が溢れてる。




今、課長はどんな顔をしてる?
困ってる?驚いてる?それとも・・・




「・・・それ、本当?」



少しだけ顔を上げると顔を赤らめた課長と視線が重なる。そんな顔をされたら期待してしまう。


だからあたしの気持ちはちゃんと伝えなくちゃいけない。




「本当です。最初は課長のこと怖い人だって思ってました。でも、課長のことを知れば知るたびにどんどん惹かれていきました。オンとオフを上手に切り替えるところもゲームやボクシングが好きなところも甘いものが大好きなところも課長の全てが大好きです」




「・・・嬉しい。まさか佐伯から告白されるなんて思わなかったから。だって俺、なんだか佐伯には素の部分しか見せてなかっただろ?それに佐伯の好きなタイプと俺、全然違うしさ」




「あたしの、好きな人は少年っぽくて可愛らしいのに男らしい部分も持っててかっこいい素敵なかち・・・悠貴さんです」
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