鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
「佐伯、お前には三ヶ月間、商品開発部に行ってもらうことになった。研修だと思ってしっかりと学んで来い」
それからはもうちゃんと覚えていない。課長の手から離れるようにあたしは商品開発部の部長と課長に連れられて会議室を後にした。
頭が真っ白で瞳は潤んでいる。課長は公私混同をする人じゃない。でもあたしは振られたんだ。
「初めまして。商品開発部の松本です。今日から、君の教育係をさせてもらいます。よろしくね」
あたしの教育係としてついてくれた松本さんはカッコ良くてイケメンだったけどあたしには課長しか見えない。それなのに振られた。部署まで変えられた。
もう、何もない。
「佐伯さん。早速だけど今から工場の見学に行くから準備してくれるかな?」
「工場?工場に行くんですか?!」
「そう。勉強になるよ」
松本さんに連れられてメモ片手にやってきた工場。作業着に着替え、消毒を済ませる。煌びやかなチョコレートが機械から流れてくる。
でも箱詰めは手作業。ここでたくさんの人が作業をしているんだと連れて来られた場所では流れてくるチョコレートを一つずつ箱詰めしていくパートさんたちの姿があった。
それからはもうちゃんと覚えていない。課長の手から離れるようにあたしは商品開発部の部長と課長に連れられて会議室を後にした。
頭が真っ白で瞳は潤んでいる。課長は公私混同をする人じゃない。でもあたしは振られたんだ。
「初めまして。商品開発部の松本です。今日から、君の教育係をさせてもらいます。よろしくね」
あたしの教育係としてついてくれた松本さんはカッコ良くてイケメンだったけどあたしには課長しか見えない。それなのに振られた。部署まで変えられた。
もう、何もない。
「佐伯さん。早速だけど今から工場の見学に行くから準備してくれるかな?」
「工場?工場に行くんですか?!」
「そう。勉強になるよ」
松本さんに連れられてメモ片手にやってきた工場。作業着に着替え、消毒を済ませる。煌びやかなチョコレートが機械から流れてくる。
でも箱詰めは手作業。ここでたくさんの人が作業をしているんだと連れて来られた場所では流れてくるチョコレートを一つずつ箱詰めしていくパートさんたちの姿があった。