鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
「とりあえずしばらくは離れるけどさ、そのあと俺はお前のこと離すつもりはこれっぽっちもないよ」




だから安心して研修期間、しっかりと勉強してこい。何も言えない。悔しいよ。愛しい。だから・・・




「課長、お願い。少しだけかかんで」




あなたが少しだけためらいがちに身体を屈めた瞬間、あたしはゆっくりと顔を近づけて松本さんにもらったミントチョコを課長の口に放り込んだ。



「うわっ、なんだこれ。歯磨き粉?」



「キスでもされると思いました?美味しいでしょ?ミントチョコ。頑張ってきます!ここに戻ってきたときはスケールアップしてるんで驚いて腰を抜かさないでくださいね」




また捨て台詞を吐いて課長を置き去り。最初は戸惑ってた課長もあたしがドアに手を掛けた瞬間・・・



「もう離すつもりないからな。最初で最後の研修だと思って頑張れ」




もう離すつもりないからなんてほんと、あたしのモチベーションを上げてくれる言葉だこと。好きだな、やっぱり。



だから決めた。課長にもう一度告白するためにあたしは冴子さんから全てを聞き出すことを。
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