鬼上司？と嘘恋から始めるスイートラブ

幸せになってほしい

それから、一週間後、お昼休みにお父さんから「話があるから、早く帰ってきてほしい」と連絡を受けた。どうしたんだろう？と思いつつも、今日は幸い、ノー残業デー。仕事を済ませて、家路へと急ぐ。


でも、なんだろう。なんだかとてつもなく嫌な予感がする。すごく聞きたくない話をされるような気がして、胸騒ぎがする。

お母さんが亡くなるときも、こんな感じだった。お父さんから、電話がかかってくる前、妙に嫌な胸騒ぎがした。でも、いつも通り、学校に向かって、授業を受けて、それから学校に電話が掛かってきた。

どこかで覚悟はしていたけれど、聞かされたときは、頭が真っ白になって。信じたくなくて、パニックになった。

もし、この胸騒ぎがあのときと同じだとすると、お父さんに？！なんてと想像もしたくないことが頭を駆け巡る。

どうか、どうか辛い、聞きたくない話じゃありませんように。と願いながらも穏やかにはなれない。でも、お父さんから連絡があったということは、課長にも連絡があったのかもしれない。

もし、辛いことを聞かされるなら、課長も一緒がいいと、願いつつ足を進めた。

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