鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
顔を上げると、「こっちを見るな」と止められた。口止めしてた。琴美はだから私にみんなが幸せになれる方法があるとアドバイスをくれたんだ。最初から知ってたから。
「課長、私、恥ずかしくて自分の発言に穴があったら入りたいと思いました。でも、それ以上にやっぱり嬉しくて仕方ないです」
頬を伝う涙。恥ずかしさももちろんあるけれど、改めて考えるとやっぱり嬉しいほうが強い。義兄妹だから、恋をしてはいけないと、諦めなくてはいけないと思っていたからこそ、私が課長のことを諦めなくても、お父さんや冴子さんが幸せになれるということが本当に嬉しかった。
「美晴、こんな女々しくて情けない俺だけど、好きなんだ、お前のことが」
「嬉しい。こんなに嬉しいことがあって私、倒れそうです」
鼻をすすりながら、笑顔を見せると課長に優しく笑顔を返され、ギュッと肩を抱き寄せられた。そして、課長は、私のことを好きになったきっかけを一つずつ話し始めてくれた。
「今でもしっかりと覚えてるよ。俺が美晴のことを好きになった瞬間。突然だった。それまでは感じなかったはずの気持ちが芽生えた。俺、片想い歴長いんだ。なんたって美晴が入社して三ヶ月の時に好きになったんだから」
「三ヶ月?!」
あまりの衝撃発言に肩に置いていた頭を上げ、課長を見ると、さっと頭を肩の上に戻されてしまった。
「課長、私、恥ずかしくて自分の発言に穴があったら入りたいと思いました。でも、それ以上にやっぱり嬉しくて仕方ないです」
頬を伝う涙。恥ずかしさももちろんあるけれど、改めて考えるとやっぱり嬉しいほうが強い。義兄妹だから、恋をしてはいけないと、諦めなくてはいけないと思っていたからこそ、私が課長のことを諦めなくても、お父さんや冴子さんが幸せになれるということが本当に嬉しかった。
「美晴、こんな女々しくて情けない俺だけど、好きなんだ、お前のことが」
「嬉しい。こんなに嬉しいことがあって私、倒れそうです」
鼻をすすりながら、笑顔を見せると課長に優しく笑顔を返され、ギュッと肩を抱き寄せられた。そして、課長は、私のことを好きになったきっかけを一つずつ話し始めてくれた。
「今でもしっかりと覚えてるよ。俺が美晴のことを好きになった瞬間。突然だった。それまでは感じなかったはずの気持ちが芽生えた。俺、片想い歴長いんだ。なんたって美晴が入社して三ヶ月の時に好きになったんだから」
「三ヶ月?!」
あまりの衝撃発言に肩に置いていた頭を上げ、課長を見ると、さっと頭を肩の上に戻されてしまった。