鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
加速度を増して行く恋心
不思議だな。ついこの間までは、ただ私を怒鳴りつける、恐ろしい鬼上司だと思っていた時田課長のことを今は、自然と目で追っている。
あの日から一週間近く経つ。コーヒーショップで課長に、私のことをもっと知りたいと言われ、私も課長のことを知りたいと言った。
次の日は、妙に気持ちがザワザワしていた。朝になれば、また一日が始まると、憂鬱な気分になっていたけれど、違った。
早く、会いたいなんて思ってしまったんだ。
本当に、我ながらころっと態度や気持ちが変わりすぎだと思う。私、壺とか売られたら買ってしまうタイプだな、間違いなく。
そんな、私の変化とは裏腹に、課長は相変わらず付き合うと決めたものの、特に変化は見られないし、熱視線を感じることも、笑顔も見ることはなかった。
付き合うと決めたけれど、お互い好き同士で付き合うことになったわけでもない。再婚を阻止するための私に便乗してくれた課長の提案から。だから、あの態度も私に納得させるためだと
思うと、悲しいけれど頷ける。
私だけ、こんな気持ちにさせてズルイ人。
「ねえ、美晴ちゃん。最近課長のことよく見てない?」
あの日から一週間近く経つ。コーヒーショップで課長に、私のことをもっと知りたいと言われ、私も課長のことを知りたいと言った。
次の日は、妙に気持ちがザワザワしていた。朝になれば、また一日が始まると、憂鬱な気分になっていたけれど、違った。
早く、会いたいなんて思ってしまったんだ。
本当に、我ながらころっと態度や気持ちが変わりすぎだと思う。私、壺とか売られたら買ってしまうタイプだな、間違いなく。
そんな、私の変化とは裏腹に、課長は相変わらず付き合うと決めたものの、特に変化は見られないし、熱視線を感じることも、笑顔も見ることはなかった。
付き合うと決めたけれど、お互い好き同士で付き合うことになったわけでもない。再婚を阻止するための私に便乗してくれた課長の提案から。だから、あの態度も私に納得させるためだと
思うと、悲しいけれど頷ける。
私だけ、こんな気持ちにさせてズルイ人。
「ねえ、美晴ちゃん。最近課長のことよく見てない?」