鬼上司？と嘘恋から始めるスイートラブ

「それにしても課長、突然四人で飲みに行こうなんてビックリしましたよ。どうしたんですか？突然」

比嘉さんがニヤニヤと課長を問いただす。そうですよと口を挟む唯野さん。課長はなんて言うんだろう。まさか結婚の話まで話したりするのかな？



またほんの少しだけあんず酒を口にして課長をチラッと盗み見した。



「本当、せっかくの休日にお呼びだししてしまってすみません。今日は経理課の皆さんの普段の仕事への不満などを聞きたいと思ったんです。後、俺いつも佐伯を怒鳴りつけているのでその罪滅ぼしも兼ねまして」


仕事で失敗するのは私が悪いのに。もし、あの日あんなことがなければ課長のこと、私はずっと苦手だと思っているだけだった。そう思うと、少しだけお父さんの再婚話に感謝してしまう。


「そんなの会社でいくらでも聞けるじゃないの。もうっシャイなんだから。美晴ちゃんと仲良くなりたいから私たちに仲をとりもって欲しいんでしょ」


「ちょ、ちょっと比嘉さん。何、言ってるんですか？！」


「バレましたか。じゃあお願いします。俺、佐伯のこともっと知りたいんで・・・ってことで佐伯、仕事で今不満とかここを改善してほしいとかないか？」