鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
「佐伯、ごめんな。俺、やっぱり不器用というかうまく伝えられないな。でも、お前の頑張りはちゃんと認めてるからな、だからほら食べよう」
自己嫌悪に陥るあたしの頭をフワリと掠めた課長の手。本当に心臓が飛び出しそう。
勇気を出して課長と視線を交わすとお酒のせいか少しだけ頬が赤くなっていた。
取り皿の上にはオススメのだし巻きやトリマヨ、サラダ、そして、別皿には揚げ出し豆腐などたくさん入れられていた。
「いただきます」
顔を上げ、両手を合わせる。最初に箸を付けたのはだし巻き。だしが口の中で広がる。こんな美味しいだし巻きは初めて食べた。出来るなら自分でも作ってみたい。
美味しいお酒とお料理に話も進むし、箸もすすむ。いいな、こういうの。好きな人に囲まれてご飯食べるのって幸せなことだな。
「あっ、やっと笑ったな。良かった。俺、今日ずっと佐伯を落ち込ませるだけか心配だったよ」
「もう課長ってばシャイでお鈍ね。美晴ちゃんは緊張してるんですよ。あーもう今からは仕事の話はなしですよ」
唯野さんと比嘉さんが会話の中心になってポンポンと進む飲み会。それぞれの好きな食べ物から始まり、普段は何をしているか、趣味は何か。
まるで合コンのような内容だけれど私が知りたかった課長のプライベートが聞けて嬉しい。
課長がニコニコしているのを見たり、時折唯野さんと比嘉さんにからかわれて動揺している姿なんて今まで見たこともなくて思わず、私も笑みが溢れた。
自己嫌悪に陥るあたしの頭をフワリと掠めた課長の手。本当に心臓が飛び出しそう。
勇気を出して課長と視線を交わすとお酒のせいか少しだけ頬が赤くなっていた。
取り皿の上にはオススメのだし巻きやトリマヨ、サラダ、そして、別皿には揚げ出し豆腐などたくさん入れられていた。
「いただきます」
顔を上げ、両手を合わせる。最初に箸を付けたのはだし巻き。だしが口の中で広がる。こんな美味しいだし巻きは初めて食べた。出来るなら自分でも作ってみたい。
美味しいお酒とお料理に話も進むし、箸もすすむ。いいな、こういうの。好きな人に囲まれてご飯食べるのって幸せなことだな。
「あっ、やっと笑ったな。良かった。俺、今日ずっと佐伯を落ち込ませるだけか心配だったよ」
「もう課長ってばシャイでお鈍ね。美晴ちゃんは緊張してるんですよ。あーもう今からは仕事の話はなしですよ」
唯野さんと比嘉さんが会話の中心になってポンポンと進む飲み会。それぞれの好きな食べ物から始まり、普段は何をしているか、趣味は何か。
まるで合コンのような内容だけれど私が知りたかった課長のプライベートが聞けて嬉しい。
課長がニコニコしているのを見たり、時折唯野さんと比嘉さんにからかわれて動揺している姿なんて今まで見たこともなくて思わず、私も笑みが溢れた。