鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
そう言われて、言葉に詰まった。そうだ、その設定をすっかり忘れていた。昨日も課長と飲みに行くとしか伝えてないから、お父さんはデートだと思っていたんだ。困った。嘘でしたとも言えないし、ここで認めたら課長との嘘恋も再婚も認めてしまうことになる。でも、そんな私の横で大声をあげて笑うお父さん。
「ごめんごめん。最初から知ってたよ。結婚って言い出したのはお父さんの再婚をやめさせるためだってこと」
僕は美晴の父親だよ、娘の嘘なんて一発で見抜くに決まってるだろ。そう言われて絶句。最初から気づかれていたなんて穴があったら入りたい。
「じゃ、じゃあなんで結婚するって言ったとき、了承したの?!嘘だって分かっていたなら・・・」
「美晴が再婚にいい顔をしてないのは知ってたからかな。とはいえ何も言ってこないし、まさか結婚とは思わなかったけど、それもいいなと思ったからさ。悠貴くんは美晴のことをよく気にかけてくれていたし、大切にしてくれると思ったのもあるな」
「ごめんごめん。最初から知ってたよ。結婚って言い出したのはお父さんの再婚をやめさせるためだってこと」
僕は美晴の父親だよ、娘の嘘なんて一発で見抜くに決まってるだろ。そう言われて絶句。最初から気づかれていたなんて穴があったら入りたい。
「じゃ、じゃあなんで結婚するって言ったとき、了承したの?!嘘だって分かっていたなら・・・」
「美晴が再婚にいい顔をしてないのは知ってたからかな。とはいえ何も言ってこないし、まさか結婚とは思わなかったけど、それもいいなと思ったからさ。悠貴くんは美晴のことをよく気にかけてくれていたし、大切にしてくれると思ったのもあるな」