鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
「ねっ。分かった?だったらさ、夏祭りにでも誘ってみなさいよ。確か今週末だったよね?とりあえず、美晴への宿題は向こうを夏祭りに誘うこと!!」


ビシッと指を立てて言う琴美に思わず笑みが零れる。『宿題』は私が琴美に言った言葉。琴美が片想いしているとき、相談を受けた後必ず私は、琴美に『宿題』を出した。



私が恋愛相談を受けたときに必ずすること。それは高校時代から変わらない。でも、まさかそれを自分が言われるとは思わなかったな。




『宿題!!課長を夏祭りに誘う』




大丈夫。ちょっと勇気を出せばいいだけ。ラインでもいいよね?せっかく教えてもらったのにたった一度ラインしただけだから、これを機会に気軽にライン出来るようになりたい。


それか会社帰りにさりげなくコンビニに行くふりをして誘う。それなら誰にも見られない。そうしようと思うとドキドキしつつも頑張れそうな気がした。
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