恋しくて、哀しくて
注文したパスタが届き、お互い無言で口に運んだ。カチャカチャと、フォークがお皿に当たる音が耳障りだった。



「ごちそうさま…」



圭太くんがボソッと呟いた。そして、私を見つめながら、同じトーンで呟いた。



「あのイケメンに…抱かれてる美咲さんを想像したら…たまらなく腹立った」



今度は、私が顔を紅潮させた。



「…仕方ないでしょ?私の旦那さんなんだから」


「わかってるけど!なんか…腹立った…」



子どものようにムスッとする圭太くんが、可愛くて愛しくて…。自分でも驚くような言葉を口にした。



「そこまで言うなら……一線、越えてみる?」



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