オタク彼氏に困っています。
くそっ、眩しい!!
2人とも神々しいすぎる!!
同時に見つめられると正直困る!!
「黒沢くん」
「ん?」
「私、毎日、出会うたびに、欠かさず、もう習慣みたいになるくらい言ってるけど、私を奪うなんて絶対無理だから。こんなの時間の無駄だよ?」
真顔で、真剣に、まっすぐ黒沢くんを見つめて今日もいつもの如くそう強気に発言してやる私。
が。
「それでいいよ?簡単に手に入るものなんてなんの価値もないもん。楽しませてよ?」
奴の心には全く響かず。
奴は今日もいつもの爽やか笑顔とは想像もつかないほどの歪んだ笑みをほんの一瞬だけ私に向けるだけだった。