オタク彼氏に困っています。










こんな饒舌な上原くんは見たことがなかった。







「メイド喫茶にしよう。メイド喫茶以外の意見は受け付けないから。文化祭こそ、メイド喫茶をするべきだよ。梨本さんにぜひ、メイドさんになってもらいたい」







どーしてこんなことになったのか。




ポーカーフェイス上原くんは教卓の前であくまでクールにみんなに話していた。

が、途中から何故か私の手を優しく握りしめ真剣な瞳で私を見つめていた。





こんな状況に置かれたらどーしたらよいのかわからずに誰でもうろたえるだろう。

そう、私だって例外ではない。





だって、お相手はあの上原くんだぜ?





「あ....えーっと、みんなメイド喫茶でいいかな?」





私はとりあえず上原くんからクラスのみんなに視線を変えてみんなの意見を求める。












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