オタク彼氏に困っています。
「昼休みは実行委員じゃん。忘れてたでしょ?はい、本没収〜」
「あ」と小さく呟く上原くんなんて無視して、上原くんがまじまじと読んでいた本をさっさと没収する私。
全く実行委員忘れて読書とか、どんだけガリ勉なんだよ。
とか、思って本を見つめてみると、まぁ驚いた。
「......」
本の表紙にはピンクと白のいかにも魔法少女な服を着ている美少女が天真爛漫な少女の如く笑っていたのだ。
が、よく考えてみれば上原くんはオタクなのでこんなものを読んでいてもおかしくない存在だ。
こんな美少年がまさかオタクだなんて誰も思わないだろうけど。