オタク彼氏に困っています。
「はーい。ストップ」
「.....っ!!」
気がつけば体が動いていた。
助けに来た俺を見て、安心したように笑う梨本さん。
そんな梨本さんも大変可愛らしい。
「ねぇ、お客様?この大変可愛らしいメイドさんは、俺だけのメイドさんだから。気安く話しかけないで。気安く触れたりしないで。気安く彼女に笑いかけられないで。わかった?」
「「あ....はい」」
俺はぽか〜んっと俺を見つめる二人組の男を横目に『他のお客様も一緒だから』と言って梨本さんの腕を引っ引っ張って教室を出た。