オタク彼氏に困っています。







舞台に上がった私がまず最初にしたことはたくさんのオタクたちの中から上原くんを探すこと。



が、無駄に美少年な上原くんを見つけることはとても簡単なことだったので、すぐに見つけることができた。





お〜い!!


上原く〜ん!!





とりあえず、一番前のしかも真ん中に立っていた上原くんに笑顔で手を振る。



そう、私は上原くんに手を振ったつもりだった。






「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」




「まーちんが!!まーちんが天使のスマイルでこちらに手を振ってるぅぅぅ!!」




「ああ、今なら死ねる!!!」







会場中のオタクたちはどーやら自分が手を振られたと勘違いしたらしく、ものすごい勢いで叫んで、悶えだす。






お前たちにじゃねーよ!!!!


上原くんにだもん!!!















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