オタク彼氏に困っています。
「梨本さんの腰まであるサラサラ明るい茶色の綺麗な髪、大きな瞳に、可愛いロリ顔」
後ろから私の長い髪に触れて、惚れ惚れとした瞳で私をくまなく見つめながら、甘い声で囁く上原くん。
その甘い声が私の耳を刺激して、私の体温が一気に上昇する。
ドクンッドクンッ
ヤバいよ、上原くん甘々すぎるよ。
毎回、毎回これは心臓さんに悪いよ。
「ああ、まーちんを越える3次元が存在したなんて!!リアルまーちん!!」
「......」
ドキドキしていて忘れてた。
いつものオチを。
上原くんらしからぬ大きな声で喋り、普段のクールなポーカーフェイスの微塵も欠片もないキラキラスマイルな上原くん。
「私のときめき返せぇー!!」
私はいつもの如く上原くんの腕の中で惨めに叫んだ。