オタク彼氏に困っています。
「ふふふ....」
朝。
私は寝不足でおかしくなっていた。
寝る間を惜しんでチョコを作り続けたけど上手くできたのは一つだけ。
しかも上手くできたと言っても見た目だけで味の保証は一切ない。
どーしよ....。
やっぱ上原くんにはお腹壊してもらいたくないし、今朝コンビニで買ってきた○○シェフプロデュース的なチョコを私が作りましたって嘘をついてあげよーかな....。
「梨本さん、目の下クマあるけどどうしたの?」
「あはは〜...聞くのそこ〜。誰のせいでこんなことになってるんだか」
げっそりとしている私を不思議そうに見つめる上原くんに苦笑い。