オタク彼氏に困っています。
その結果がこれ。
「行こう。梨本さん」
仕事をしているようには見えなかったのでそのまま梨本さんの腕を引っ張り、資料室から出ようとする俺。
が。
「ちょっと待って」
梨本さんはそんな俺の行動を真剣な表情で止めた。
やはりまだ仕事が終わっていないのだろうか。
梨本さんを今すぐこの部屋から出したい。
アイツの視界になんて入れたくない。
けど、梨本さんのお願いなら聞くしかない。