ケダモノ☆幼馴染み〜約束〜
乱暴に教室のドアを開け、席に座る。
「あれてるねぇ、レオパール」
こんな俺にも構わず声をかけるのは
アイツくらいだ。
「レオ。
俺のことをレオパールって呼ぶの
やめろっつってんだろーが」
「ははは。ごめんごめん」
たく…外国のノリは疲れる。
「ねぇねぇ、ひょー?
あの子って豹の何なわけ?」
「お前もかよ!」
「だって気になるじゃない。
あの子、泣いてたし…。
女の子は泣かせちゃだめだよ?」
「…このナルシストが」
チラッと横を見ると、
今まで誰も座っていなかった隣に荷物。
見てみると、女のもの。
「レオ。誰だこれ」
「くーのだよ?」
「っはあ!?」
よりによって隣!?
勘弁してくれ…
「わかった。
くーはひょーの大切な人なんだ」
「はあ?」
レオはニヤニヤしながら俺を見る。
「くーはかわいいよね。
ボク気に入っちゃった」
「は?」
「ま、何でもないんならいいよね?
ボクなぐさめてくるね」
ひらひらと手を振りながら…
って、おい!!!
「レオ!どこ行く気だよ!」
「だからくーを慰めてくるんだって」
「は!?てめぇ、レオ待て!」
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