ケダモノ☆幼馴染み〜約束〜
あれは、去年の初夏だった。
今でも思い出すと吐き気がする。
俺は基本的にモテてきた。
でも、あいつ以外に興味ない。
それは今も同じ。
いつものように家に帰ると、
いつも仕事で忙しい母親がいた。
「あれ?珍しいじゃん」
「仕事が早く終わったのよ。
 あ、それよりね、
 さっきまで海と話してたんだけど」
「へぇ、久々じゃん?」
海とは、くーの母親。
「くーちゃんに彼氏ができたらしいの!」
「え?」
頭を鈍器で殴られたような感覚。
俺は少しの間呆然としていた。
「彼氏かどうかはわからないんだけど、
 よく家にも連れて来るんですって!
 しかも好青年らしいわよ〜?
 まぁ、くーちゃん可愛いもんね」
「…」
俺は一目散に部屋に入った。
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